Googleビジネスプロフィールで派遣の応募を増やす方法

求職者集客・採用

2026/8/25

Googleビジネスプロフィールで派遣の応募を増やす方法

Googleビジネスプロフィール(以下GBP)は、広告費をかけずに派遣の仕事を探す人と接点を持てる、中小派遣会社にとって費用対効果の高い集客チャネルです。ただ、登録しただけでは応募は増えません。「地名+派遣」や「近くの派遣会社」で見つけてもらい、電話や登録フォームへ迷わず進んでもらう導線まで整えて、初めて応募につながります。結論から言えば、GBPで見るべきは表示回数ではなく、そこから応募と就業に至った数です。

目次

結論:GBPは「無料で顕在層に届く」導線設計が成果を分ける

GBPで応募を増やす鍵は、登録の有無ではなく、見つかった後の導線設計にあります。「地名+派遣」や「近くの派遣会社」で検索する人は、いますぐ働き先を探している顕在層です。ここへ無料で表示できるのがGBPの価値ですが、情報が古い、口コミに反応がない、電話や登録フォームへの導線がない、という状態では、見つかっても応募には至りません。まず整えるべきは、正確な事業所情報、口コミへの返信、そして応募までの最短導線です。

集客の主戦場はWebへ移り、インターネット広告費は総広告費の50.2%を占めて初めて過半数に達しました(電通「2025年 日本の広告費」)。有料広告が伸び続けるなかで、広告費をかけずに地名検索の顕在層へ届くGBPは、予算の限られる中小派遣会社ほど費用対効果が高くなります。

なぜ登録したのに応募が増えないのか

応募が増えない最大の原因は、GBPを「住所を表示する場」として放置していることにあります。採用市場は有効求人倍率1.18倍(厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」)と売り手市場が続き、求職者は複数の選択肢を見比べます。そのなかで、営業時間が未更新、写真がない、口コミに無反応というプロフィールは、それだけで候補から外れます。

さらに見落とされがちなのが、応募導線の欠如です。プロフィールを見た人が電話や登録をしたいと思っても、電話番号や登録フォームへのリンクがなければ、その場で離脱します。GBPは表示されることがゴールではなく、通話やサイト遷移という行動に変えて初めて意味を持ちます。

派遣会社ならではの掲載可否と落とし穴

GBPを使う前に、派遣会社特有の掲載ルールを押さえる必要があります。Googleは、掲載できるのを「営業時間内に顧客と直接対面でやり取りするビジネス」と定め、見込み顧客の発掘を行う代理店などは対象外としています(Google「ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン」)。派遣会社の場合、登録者が来社して面談や登録を行う支店・登録拠点は、対面の実態があるため掲載できます。一方、派遣先の住所を使ったり、実体のない拠点を登録したりすると、審査で不承認や停止の対象になります。

つまり、最適化の単位は会社ではなく拠点です。労働者派遣の実績のあった事業所は全国で約3万3千所あり(厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」)、複数拠点を持つ会社は、拠点ごとに正しく登録し、それぞれの商圏で見つかる状態をつくることが出発点です。

見落とされがちな論点:ゴールは「応募数」ではなく「就業単価」

多くの解説は応募数の増加で話を終えますが、GBPの本当の価値は就業単価の低さにあります。GBP経由の応募は、会社名や地名で検索した顕在層が中心で、広告経由より就業に至りやすい傾向があります。求職者が会社を選ぶ理由をみても、「希望に合った条件の仕事の紹介」が38.6%、「希望に合った業務内容の紹介」が37.6%と上位で(日本人材派遣協会「2024年度 派遣社員WEBアンケート調査」)、口コミや写真で「合いそうか」を伝えられるGBPは、この判断を後押しします。

行動データもこれを裏づけます。Googleの分析では、来店につながる検索で地名や距離の近さの強調が行動を後押しするとされ(Think with Google「来店効果の高い検索広告のクリエイティブ」)、地名で探される派遣会社にとってGBPは相性のよいチャネルです。

想定ケースで見る、成功と失敗の分かれ目

架空の想定ケースで違いを見てみましょう。失敗しやすいのは、拠点を登録しただけで運用しないパターンです。営業時間や電話番号が古いまま、口コミがついても返信せず放置すると、表示はされても通話やサイト遷移が伸びず、応募にはつながりません。

うまくいく拠点は、情報を最新に保ち、口コミに一件ずつ返信し、登録会や募集職種を投稿で継続発信します。電話ボタンは応募窓口に、ウェブサイトは登録フォームに直結させます。結果として、同じ表示回数でも通話とサイト遷移が増え、応募と就業の人数が伸びていきます。分けるのは登録の有無ではなく、行動に変える運用の有無です。

整備すべき項目と、見るべき成果指標

GBPは項目ごとに、「登録しただけ」か「応募が増える状態」かが分かれます。まずは次の観点で自社の拠点を点検してください。

項目

登録しただけの状態

応募が増える状態

基本情報

営業時間・電話が古い

名称・住所・電話・営業時間が正確

写真

なし、または外観のみ

オフィス・登録会・スタッフの様子

口コミ

未対応で放置

一件ずつ返信し信頼を可視化

投稿

未活用

募集職種・登録会を定期発信

応募導線

電話・フォームが不明

電話ボタンと登録フォームに直結

成果は表示回数で満足せず、行動と就業まで追います。GBPの指標をファネルに沿って見ると、どの段階で止まっているかが分かります。

指標

見る場所

何が分かるか

表示回数

検索・マップ

見つけられているか

通話

パフォーマンス

電話応募の発生

ウェブサイトのクリック

パフォーマンス

登録フォームへの遷移

ルート・保存

パフォーマンス

来社意向の高さ

応募・就業

自社の応募管理

実際に稼働へ変わったか

今日から見直せること

まず着手すべきは、拠点ごとのオーナー確認と、事業所名・住所・電話・営業時間の正確化です。そのうえで、オフィスや登録会の写真を追加し、電話ボタンと登録フォームへのリンクを整えます。口コミには一件ずつ返信し、募集職種や登録会を投稿で定期的に発信します。最後に、GBPのパフォーマンス指標で表示回数・通話・サイト遷移を毎月確認し、応募と就業まで結びついているかを点検します。なお、口コミは謝礼と引き換えに依頼するとガイドライン違反になるため、就業中の自然な声かけにとどめます。

今日から実践するためのチェックリスト

  • 拠点ごとにオーナー確認(本人確認)を完了したか

  • 名称・住所・電話・営業時間を正確に登録したか

  • 人材派遣に合ったメインカテゴリを設定したか

  • オフィス・登録会などの写真を追加したか

  • 電話ボタンと登録フォームのリンクを整えたか

  • 口コミに一件ずつ返信しているか

  • 募集職種・登録会を投稿で定期発信しているか

  • 毎月、表示回数・通話・サイト遷移を確認しているか

ハケンバンクについて

GBPで集めた応募を就業に変えるには、紹介できる案件が欠かせません。集めた人材に対して案件が不足しがちな場合は、案件との接点を外部の仕組みで補う選択肢もあります。ハケンバンクは、求人企業と派遣会社をつなぎ、派遣会社の案件獲得を支援するプラットフォームです。案件獲得の進め方は「派遣会社が新規案件を獲得する営業手法」でも整理しています。

まとめ

GBPは、広告費をかけずに地名検索の顕在層へ届く、中小派遣会社向きのチャネルです。ただし成果を分けるのは登録ではなく、情報整備・口コミ返信・応募導線・投稿という日々の運用です。まずは拠点ごとにオーナー確認と情報の正確化から始め、表示回数ではなく通話・サイト遷移・就業まで追う運用に切り替えてみてください。

参考文献

  • 電通「2025年 日本の広告費」(2026年)

  • 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」(2026年)

  • Google「ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン」(Googleビジネスプロフィールヘルプ)

  • Think with Google「来店効果の高い検索広告のクリエイティブ」

  • 一般社団法人日本人材派遣協会「2024年度 派遣社員WEBアンケート調査」(2025年)

  • 厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」(2026年)

この記事の監修者

ハケンバンク運営チーム

ハケンバンク運営チームは、人材派遣会社と求人企業をつなぐプラットフォーム「ハケンバンク」の運営を通じて、派遣業界の市場動向や現場課題を日々分析しています。
派遣会社の経営者・営業担当者・コーディネーターの実務に役立つ情報を発信し、「派遣会社の経営を変える知識」をテーマに、業界の構造や最新トレンド、実践的なノウハウを分かりやすくお届けしています。

[PR]ハケンバンクは、人材派遣会社の成長を実現する求人プラットフォームです。求人開拓を効率化し、さらなる売り上げアップをサポートしています。人材派遣事業でお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。

サービス資料ダウンロード

vertical_align_bottom

© CLEAR INNOVATION, inc. ALL RIGHTS RESERVED.